今回は軽トラックが日本とアメリカで人気な理由について解説します。
軽トラックは今も昔も農業を中心とした日本独自のニーズを満たす車として人気です。
しかし、現在は農業だけでなく、軽トラックをおしゃれにカスタムされることも増えてきました。
特にキャンプ人気に伴い、キャンピングカーの代わりに軽トラックがカスタムされることが多いです。
また、最近ではアメリカでも日本の軽トラックの人気が高まっています。
まずは軽トラックが日本で流行りだした理由から紹介します。
軽トラックが日本で流行りだした理由
軽トラックは日本で誕生して、2020年に71年目を迎えます。軽トラックは農業用の軽自動車で、実用に特化した車です。
軽トラックが流行った大きな理由は、日本の不整地やガタガタした地形に対応できる車だからです。
密集住宅や狭く入り組んだ道に強く、今も昔も農家には欠かせない存在です。
軽トラックの歴史
軽トラックの歴史について紹介します。
年代別にトラックの車種をまとめると以下の通りです。
- 1950年代 ホープスター、軽オート三輪・ミゼット
- 1960年代 ハイゼット、サンバー、キャリイ
- 1970年代 軽3輪オート
- 1980年代 パートタイム4輪駆動モデル
- 1990年代 現行モデル
- 2000年代以降 軽トラックのカスタムブーム
1950年に360㏄軽規格という軽トラックの規格が新たに作られます。
その後、映画『ALAWAYS 三丁目の夕日』でも使われたダイハツ工業のの軽オート三輪・ミゼットが人気になりました。
1960年代には、ハイゼット、サンバー、キャリイと行った現在でも人気のシリーズが登場。1970年代には、軽トラックの排気量規格が改定され、550ccエンジンを搭載するようになりました。
1980年代には、サンバートラックにパートタイム4輪駆動が登場し、駆動力が大幅に向上しました。1988年にはアクティからフルタイム4WD車も登場しています。
1990年代になると、排気量の上限が現在と同じ660ccになり、現行モデルの軽トラックが次々と登場するようになりました。
最近では軽トラックをおしゃれにカスタムして楽しむ人が増えています。特にキャンプブームもあいまってキャンピングカー仕様に軽トラックをカスタムが人気です。
軽トラックの歴史をたどると、軽トラックはその時代のニーズに応えた改良がなされているからこそ人気があることがわかりますね。
軽トラカスタムブーム!キャンピングカーは?
元々は、軽トラックは農業だけに使われていましたが、現在では改造して楽しむという人もいます。
一昔前は「軽トラックのカスタム」と聞くと、ヤンキーのイメージがありました。
しかし、最近はキャンプ人気もあいまって、オシャレなキャンピング仕様のカスタムが流行っています。
日本オートキャンプ協会によれば2013年から2017年に、(年間1泊以上のキャンプを行った)キャンプ人口が5年連続で増加傾向にあり、今後も軽トラックのカスタムの需要は増えていくと予想されます。
軽トラックのカスタムパーツは有名メーカーを購入すべき理由
軽トラックをカスタムするにあたって必要になるのが、カスタムパーツです。
カスタムパーツには、 エアロパーツ、ホイールなど様々な種類があります。 中には相場よりもかなり安いパーツもありますが、ほとんどが安かろう悪かろうです。
よほどの知識がない人でないと後悔するので、有名メーカーのパーツを購入がおすすめです。ただ、最適解はコンプリートカーを買うことです。
もちろん、コンプリートカーを購入する場合も、質の高い有名メーカーの製品が推奨されます。
海外で日本の軽トラックが人気に!
軽トラックは、日本の農業や運送ニーズに応えるために発展してきた日本独自の自動車です。
そのため、これまで海外では使用されていませんでした。しかし、最近海外で日本の軽トラックが人気を集めています。
例えば、日本だと20万円で売られている軽トラックが、アメリカでは90万円近くで売られていることもあります。
海外で日本の軽トラックが人気の理由は2つ考えられます。
アメリカで軽トラックが人気な理由①海外には軽トラックがない
1つは、海外には軽トラックのような車がないためです。
似たような車でATVがあります。ATVは元々アメリカ陸軍使用されていた不整地を進むための原動機付き車両で日本では「バギー」「四輪バギー」と呼ばれています。
ATVは様々な地形に適応した車ではありますが、軽トラックのような屋根やエアコンがありません。
アメリカのニーズに雨風や暑さ寒さもしのげる軽トラックが適合したので人気なったと考えられています。
アメリカで軽トラックが人気な理由②アメリカの25年ルール
アメリカには国内で販売されていない車種についてはアメリカの安全基準や排ガス試験を通貨していないと、個人輸入ができません。
しかし、製造から25年経過した車種はアメリカでも緩い基準で輸入できるようになります。
日本の1990年代の軽トラックが最近になって25年の基準をクリアし始めたため、アメリカで人気になってきたのでしょう。
軽トラックの人気の理由まとめ
軽トラックのコンプリートカーの購入ユーザーは、20代の若い人から40代以上の中年に、幅広く人気があります。
自動車のカスタムはマーケットがシュリンクしていますが、軽トラックのカスタムは依然として流行っており、昨今は人気YouTuberも軽トラックをカスタムして話題になっています。
さらに『軽トラ王国』などの軽トラック関連の雑誌も出版されており、ネットが中心の時代であるにも関わらず、増刷までされています。将来的にも軽トラックの需要は高く、今後も時代のニーズに応じて変化していくと予想されますね。
以上、今回は「軽トラが日本とアメリカで人気な理由」について解説しました。